自分の生き方を考えるための日記

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「批判的思考」が教育現場で教えられる現代で、他者を批判して思考停止する人々を大量に生み出しているジレンマ

タイトルでほとんど書いていますが

 

 

最近の投稿に引き続いて、同じようなテーマで書きます。

nk.hatenadiary.jp

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批判的思考・批判的に読むということは、非常に大事なことである。

その理由はときに、「騙されないため」などと教えられる。

これはその通りである。

 

このようにして近年、批判的思考が教育現場で教えられてきているわけだが、残念なことに現代では、他者を攻撃する目的で批判がなされ、そのような場では攻撃者も傍観者も含めて多くの人たちが、思考停止して状況が見受けられる(ただ、「批判的思考の教育が現場をもたらした」という因果関係が成り立つかはわからない)。

 

そもそも議論は本来、相手を打ち負かして勝つためにやるものではない。

 

自分の側が議論の流れ上優勢であっても、相手が立場上言えないような主張がある可能性もあるし、言語化しづらい部分で困難が生じることもある。それはお互いに配慮をするべきであるし、もっと言えば、自分たちはお互いに「正しい」結論にたどり着くという共通目的を持っていることを意識し、助け合って議論を進めていくべきである。

 

議論に勝ったと思って思考停止する人は、自分が「自分自身の言葉や状況に」騙されている(正しい結論に至れていない)ことをもっと重く受け止めるべきである。

 

 

教育現場で教えられるべき「批判的思考」や「他者の意見を批判的に聞くこと」というのは、実は、何も「他者に騙されないように」「他者の意見が間違いかもしれないと思って聞くこと」ではない。むしろ「批判的思考」をする上では、相手の意見を好意的に受け取るべきである(批判的思考 - Wikipedia)。

他者の意見を都合よく解釈するべきでもないし、誤った解釈をしてないかという配慮も大事である。批判的に考えるというのも、自分の解釈などに対しても批判的であるべきだし、慎重に判断を下すべきなのである。